女性が眠れない理由F|更年期は眠れない?更年期障害からくる不眠症

女性が眠れない理由F更年期になると、眠れなくなるのはなぜ?

閉経までの時期は不調が出やすい時期!

 

女性は、更年期になると、さまざまな体調不良が起こりやすくなります。この時期、「眠りにくくなる」のは、その不調のせいかもしれません。

 

女性の更年期は、45歳〜55歳の時期。閉経前後の10年が、いわゆる「更年期」にあたります。

 

この更年期になると、「エストロゲン」という女性ホルモンが急激に減少し、さまざまな体調不良をひき起こします。そのために、「眠れなくなる」方も少なくありません。

 

このような更年期の不調を、「更年期障害」と呼びますが、この中のどのような不調が女性を眠れなくさせるのでしょうか? 詳しく、解説していきましょう。


更年期の「眠れない」を引き起こす!女性特有の症状とは?

「不眠」と深い関係がある「メンタル不調」

 

更年期障害は、実にさまざまな症状を引き起こします。中でも、「不眠」と深い関係があるのが、「メンタル上の不調」です。

 

更年期特有のメンタルの不調には、以下のようなものがあります。

 

更年期のメンタル不調の代表例
@とにかくイライラする
A怒りっぽくなる
B突然、悲しくなったり、むなしくなる(情緒不安定)
C将来のことが無性に不安に感じる
D何もかもが憂うつになる(抑うつ状態)

 

ストレスが強いと、メンタル不調、不眠症もおこりやすい

 

女性ホルモンの変化は、体だけではなく、心にも変調をきたします。あまりに劇的に体調が変わるため、心も体もついていけません。

 

これに、さまざまなストレスが加わると、メンタルの不調がひどくなります。

 

中でも、一番困るのが「うつ病」です。更年期は「うつ病」を発症しやすくなり、そのために眠れなくなることも、珍しくありません。

 

「不眠」は、「うつ病」のサインという場合も多く、思い当たる症状があって不眠になっている方は、「うつ病」になっている可能性があります。

 

また、このようなメンタルの変化だけではなく、更年期特有の体調不良から、「不眠」になるケースもあります。

 

例えば、「のぼせやほてり」が原因で、寝つきが悪くなる場合も少なくありません。


更年期の「不眠」は早めの対処が肝心!

精神不調と不眠を同時に治療する

 

精神的な不調を感じたら、できるだけ早く、心療内科を受診する必要があります。

 

心療内科で、「うつ病」と診断された場合は、カウンセリングや薬物治療を開始します。「不眠」症状も、あわせて治療します。

 

どのような治療を行うのがよいのかは、主治医とよく相談して決めましょう。

 

「うつ病」の場合、放置しておいて早期に治るということは、ほぼありません。できるだけ早めに、診察を受ける必要があります。

 

のぼせやほてり症状からの不眠は、婦人科へ!

 

また、のぼせやほてりなどの体調面から、不眠になっている方の場合は、婦人科を受診します。このような体調不良は、HRT治療(ホルモン補充)や、漢方処方などで対処します。

 

わからないことは、医師に相談して、適切な治療を行うように、心がけましょう。


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