夜中の食事は今すぐストップ!寝つきの悪さは、寝る前の食事も原因に!
残業で帰りが遅くなったり、夜中にお腹がすいて、ついつい何かを食べてしまったり。実は、こういう食事が寝つきの悪さや、中途覚醒の原因になったりします。
夜、食べると、なぜ眠れなくなってしまうのでしょうか? 詳しく解説していきましょう。
夜中の食事は体温を上昇させ、眠りの邪魔をする
食事をすると、体温が上がります。それは、胃に入った食べ物を消化しようと、血の流れが活発化して、上半身に集まってしまうため。
血の流れが活性化すると、当然、体温は上昇します。スッと寝つくためには、体温の上昇は必要ですが、それは睡眠の3〜4時間前までが限界。上昇した体温は、徐々に下がることで、ようやく眠りにつく準備に入りますから、寝る直前の食事は、全くの逆効果。
せっかく下がりつつある体温を、逆に上昇させてしまい、なかなか眠れない原因になってしまいます。もし、残業でご飯を食べる機会を逃したとしても、食べない方がマシという結果になりかねません。
快適に眠るための食事の摂り方とは?
仮に、就寝時刻が夜中の12時だとします。そうすると、食事はどんなに遅くとも、21時までにとるのがベスト。
それ以降は、食事が体温を上げる方程式からすると、快眠を妨げる以外の何ものでもありません。
残業で、どうしても帰宅時間が遅い場合は、職場で間食するのがベスト。20時までに、何かを食べておいた方が、その後の体温管理がうまくいきます。
また、「夕食をとっているのに、夜中にお腹がすいてしまう」というケースもあります。これは、本当はお腹がすいているのではなく、脳の食欲刺激ホルモン「グレリン」が増えているだけ。
「グレリン」というホルモンは、眠りにつく前、頭がボーッとし始めると、「エネルギーが足りない!」と勝手に判断して、空腹を感じさせる働きがあります。
つまり、本当にエネルギーが必要な状態ではなく、この脳の勘違いが感じさせる「空腹の錯覚」。とくに、慢性的な睡眠障害を起こしている場合、日常的に、この「グレリン」が働いてしまうので、余計に眠れなくなってしまいます。
「夜中の食事は、肥満につながりやすい」ということの方が知られていますが、睡眠問題を引き起こすのも、この食欲にあります。寝つきが悪くて、いま、お困りの方は、今すぐ、夜中の食事や間食をやめるのが得策です。
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