寝つき改善には「なつめ」が効く!?漢方で処方される「なつめ」の効能とは?

寝つき改善には「なつめ」が効く!?漢方で処方される「なつめ」の効能とは?

古くから、滋養強壮に効く果物として重宝されている「なつめ」。漢方では、寝つきの悪い人に処方される果物としても有名です。

 

この「なつめ」には、どんな効能があるのでしょうか?詳しく解説していきましょう。


「なつめ」が寝つきを改善するのは、なぜ?

「なつめ」が寝つきに効く理由は、その栄養素にあります。早速、「なつめ」に含まれている栄養素と効能について、見ていきましょう。

 

「なつめ」に含まれている栄養素

ビタミンB1 脳神経を正常に働かせます。不足すると、不眠になります。
ビタミンB2 皮膚や粘膜をつくる働きがあります。
マグネシウム カルシウム同様、骨を作る機能があり、心を落ち着かせる作用があります。
ナイアシン 代謝を活発にさせる効能があり、心の安定に欠かせません。
鉄分 血液を作る栄養素で、不足するとイライラが起こります。
亜鉛 ホルモンバランスを整え、精神を安定させます。

 

以上のように、「なつめ」には心を安定させる、豊富な栄養素が含まれています。

 

とくに、ビタミンB1やB2、鉄分やマグネシウムは、ほかの果物とは比較にならないほど多く含まれていて、まさに滋養強壮の食べ物となっています。

 

東洋医学の本場・中国では、なつめを乾燥させたものを「大棗(たいそう)」と呼び、漢方薬の材料になっています。

 

この「大棗(たいそう)」を使った処方が、「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」という漢方薬です。この漢方薬は、寝つきの悪い人や眠りが浅い人に処方される薬で、精神的な不安などから睡眠に問題が出ている人に使われています。

実際に「なつめ」を活用する方法は?

漢方薬を利用する手もありますが、「なつめ」そのものを利用して、お茶にして服用する手法もあります。クコの実と合わせて摂ると、血流をよくするので、さらなる快眠効果が期待できます。

 

 

なつめ茶の作り方

材料
乾燥したなつめ(大棗)5個
乾燥したクコの実 小さじ1
水3カップ

 

@土鍋に材料を入れて、じっくり煮詰めます
A30分〜1時間ほど煮詰めたら、完成!そのまますぐ飲めます。

 

かなり長い時間煮詰めますから、完成時には1/2カップくらいの量になっています。作り置きしたい方は、材料を多めにして煮詰めましょう。

 

煮詰めた後に残った「なつめ」や「クコの実」は、そのまま食べると効果的です。「なつめ」は、即効性がありますから、就寝する1〜2時間前に飲むのがおすすめです。

 

「作るのが面倒」という場合は、市販の漢方薬などを利用する手もあります。

 

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