睡眠薬を断薬したいときに!医師が薦めるアロマセラピー活用法

睡眠薬を断薬したいときに試したい!医師が進めるアロマセラピーの活用法

不眠治療で睡眠薬を服用していると、断薬するタイミングが難しくなります。

 

これは、睡眠薬の常用性というよりは、心の中で「やめたら、また眠れなくなるんじゃないか…」という恐れからくることがほとんど。本当に依存症になっているわけではない場合が多いのです。

 

そんなときに試したいのが、アロマセラピーです。アロマは、西洋の漢方とも呼ばれる伝承医療のひとつで、とくに、心の不調からくる疾患に効果があります。
ここでは、睡眠薬をやめたいときに試したい「アロマセラピー」の活用法について、ご紹介していきましょう。


不眠治療に効果がある「アロマセラピー」のお話

『医師がすすめる「アロマセラピー」決定版』(川端一永, 吉井 友季子,横山信子共著/牧野出版刊)という書籍があります。

 

 

 

この本は、さまざまな病気の治療にアロマを活用している医師の方々が書いた本で、「不眠治療」にアロマを使っている事例も紹介されています。その中から、興味深いお話をカンタンにご紹介しましょう。

 

「私がアロマセラピーを導入した当初、最初の1年間で不眠症をかかえ、睡眠薬を手放せない患者さんが250人も来院されました。その患者さんにアロマセラピーを行い、患者さんと相談しながら、ゆっくりと睡眠薬を減らしていくよう説得し、とりあえず1か月睡眠薬をやめるように指導しました。

 

そのうち、患者さんから「ラベンダーよりプチグレンのほうが合うみたい」など、さまざまな意見が出るようになりました。現在では、その意見を参考に、さまざまなオイルを配合したアロマセラピーを積極的に取り入れた治療を行っています。

 

患者さんには、4種類の中から好きな精油を選んでもらっています。症状や好みに合わせて睡眠薬の量を減らしていき、最終的には、薬を断つことができるようになるのです」

※同書籍より簡略引用。

 

実際に、医療の現場で、「睡眠薬の断薬」や「不眠症の治癒」にアロマセラピーがこれほど活用されているのは、驚きです。アロマといえば、単純に「癒し」というイメージが強いかもしれませんが、心因性のストレスをやわらげるのに、効果を発揮していることがわかります。

知っておきたい!アロマが効くしくみ

アロマオイルは、肌につけたり、香りをかいだりするものですよね。

 

そのため、あまり「薬」という感じはしないかもしれませんが、実は、肌や気管を通じて、体内に薬効成分が浸透しています。

 

精油の成分は、肌の表皮層よりも小さな分子でできているため、肌に塗り込むと、肌の奥まで浸透して、血管まで届きます。すると、その精油の有効成分が、血管を通じて全身に届き、薬効を発揮します。

 

また、匂いを嗅ぐと、鼻の粘膜から大脳にまで届く上、気管を通じて血流に乗って全身にいきわたります。

 

精油は、もともと薬草から作られていますから、病気を治すメカニズムは漢方と同じ。古くから、さまざまな治療の結果判明した、薬効のある芳香植物(=ハーブ)が効能を発揮します。

 


さまざまな入眠障害に効く「アロマ」の種類とは?

先ほどご紹介した書籍には、実際に治療に使われているアロマが紹介されています。

 

入眠障害…「なかなか寝付けない」

効果があるアロマ⇒ラベンダー、プチグレン、クラリセージ、オレンジスイートの中から1つを好みで選ぶ。マッサージや香りをかぐ方法で、利用します。

 

早朝覚醒…「朝早く目覚めてしまう」

効果があるアロマ⇒ラベンダー2滴、マンダリン1滴、ラバンサラ2滴、ホホバオイル10mlをブレンドしたもの。これを、眠る前に、胸や背中に塗り込み、5〜10分マッサージします。

 

中途覚醒…「寝ている途中に目覚めてしまう」

効果があるアロマ⇒ラバンサラ2滴、ラベンダー2滴、オレンジスイート2滴、プチグレン1滴をホほぼオイル20mlとブレンドします。
これを、眠る前に胸や背中に塗り、5〜10分マッサージします。

 

参考になる本

 

詳しくは、こちらの書籍で読むことができます。少し前に刊行された本ですが、amazon中古などでお得に購入することもできます。
他の疾患に関するお話もたくさん書かれています。アロマを試してみたい方は、参照してみてください。

 

医師がすすめる「アロマセラピー」決定版―肥満、ぜんそく、アトピーからパニック障害まで撃退! (ビタミン文庫)

 

 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
川端/一永
カワバタクリニック院長。医学博士。1959年大阪市生まれ。大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。同大学医学部麻酔学教室を経て94年、大阪府吹田市にペインクリニックであるカワバタクリニックを開業。95年より痛みの補助療法としてアロマセラピーを取り入れ、97年には日本アロマセラピー学会を立ち上げる。4年間評議員長を務め、医療分野でのアロマセラピーを確立。日本におけるメディカル・アロマセラピーの先駆者として、アロマセラピーの普及に務める。現在は臨床医として日々痛みの治療を行いながら講演や執筆活動をこなしている

 

横山/信子
中国電力株式会社中電病院小児科部長。日本小児科学会専門医。広島県生まれ。山口大学医学部卒業後、京都市立病院、京都第二赤十字病院などの小児科を経て、現在は中国電力株式会社中電病院小児科に勤務。大学時代より「香り」に対しての興味を持ち、自らの不調の際に香りの効果を感じたことから、アロマセラピーの勉強を始める。2005年には「プロジェクトアロマ2005 in 神戸」にて、「小児科外来におけるアロマセラピーの試み」について講演。乳幼児や親子のアロマセラピーを中心に、小児科におけるアロマセラピーの発展に力を注ぐ

 

吉井/友季子
大阪市生まれ。大阪市立大学医学部卒業。大阪市立大学医学部第一外科を経て育和会記念病院内科副部長、老人保健施設施設長を務め、1999年に大阪府吹田市に吉井クリニックを開業。女性の健康と美容をテーマに、アロマセラピーをはじめプラセンタ療法、漢方療法、ホルモン補充療法などの補助療法を積極的に取り入れ、効果をあげている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


アロマオイルいろいろ

不眠に効くアロマオイルです。100%天然のものがおすすめです。

 

GAIA エッセンシャルオイル ラベンダー・トゥルー 5ml

 

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GAIA エッセンシャルオイル オレンジ・スイート 10ml

 

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GAIA エッセンシャルオイル プチグレイン 5ml
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GAIA エッセンシャルオイル クラリー・セージ 5ml
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生活の木 C スイート オレンジ エッセンシャルオイル 10ml
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生活の木 C ラベンサラ エッセンシャルオイル 10ml
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spa hinoki オーガニック ホホバオイル 100ml
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