不眠に効く漢方(2)|あなたの不眠に効くのはどれ?不眠に効く漢方薬

不眠に効く漢方(2)|あなたの不眠に漢方薬は?体質・症状別で変わる処方例

漢方治療は、主に「漢方薬」を使って治療する伝承医学です。

 

西洋医学の治療とは異なり、「○○病には、○○薬」という決まった処方はありません。個々人の「体質(証)」や「気血水」の状態に合わせて、効果があるものを処方します。

 

正確な状態を診断するには、漢方医に診てもらうのが一番ですが、「出ている症状」や「自分の体質」から、ある程度あう漢方薬の目安をつけることは可能です。

 

しかも、かなり選択肢が多い上、現代医学では対処できない不定愁訴に使えるのも、漢方薬の魅力のひとつ。体質と症状に合うものが見つかれば、役立つ可能性も高くなります。

 

ここでは、実際に「不眠症」を治療する際に効く漢方薬をタイプ別に見ていきましょう。


体質&症状別!効果がある6タイプの漢方薬

「ストレスが原因」で神経の興奮状態が原因の不眠

熱タイプの不眠
(詳しくは⇒不眠に効く漢方(1)|あなたの不眠は何タイプ?陰陽の乱れが不眠の原因

 

過度のストレスなどが原因で、自律神経が乱れている不眠。このタイプは、体をめぐる「気」「血」を調整する「肝」が働かず、「気」の流れが滞っている状態です。

 

これは、陰陽の「陽」が活発すぎる「熱タイプの不眠」で、「陽」の気を抑える漢方薬を使います。

 

・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぽれいとう)

 

体力がない、虚弱体質の方向け。イライラや精神的な不安症状、うつ症状などを伴う不眠に処方されます。

 

・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぽれいとう)

 

体力は、中程度以上。精神的に不安定な症状があるときに使う漢方薬。イライラなどの症状やうつ、不眠、動悸、多汗などの症状に適応します。

 

「心配事が原因」による「心のバランスの崩れ」が原因の不眠

「熱タイプ」「乾タイプ」の不眠
⇒(詳しくは⇒不眠に効く漢方(1)|あなたの不眠は何タイプ?陰陽の乱れが不眠の原因

 

眠ろうとしても、考え事や心配事で眠れない。「頭の使いすぎ」が原因で、「心」のバランスが崩れて不眠になっているケースがあります。熱タイプや乾タイプの不眠です。
この場合の不眠には、「心」の働きを鎮める漢方薬を服用します。

 

・天王補心丹(てんのうほしんたん)

 

体質的には、虚弱タイプの方向き。悩みごとや心配ごとで、不安感があり、不眠症状が出ている方に処方されます。「天王補心丸」「安神補心丸」「天皇補心丸クラシエ」などもあります。

 

・酸棗仁湯(さんそうにんとう)

 

体質的に、虚弱タイプ。心身共に疲れ果てて、不眠になっている方に処方される漢方薬です。「酸棗仁」という生薬に、「心」の働きを穏やかにする重要な役割があります。

 

漢方ナイトミン(小林製薬)、ホスロール(救心製薬)、快眠精(エスエス製薬)、JPS漢方顆粒66号(ジェーピーエス)、爽明仙36カプセル(北宝薬品)なども、この系統の漢方薬です。

 

豆知識 過剰な熱を冷ます補助薬も!

 

@Aの不眠は、「熱」を冷ます補薬を用いて、眠りやすい条件を整えることもあります。黄連解毒湯(おうれんげどくとう)や、三黄しゃ心湯(さんおうしゃしんとう)、し子拍皮湯(ししはくひとう)などが、過剰な熱を冷ましてくれます。

「心身共に疲れ果てた状態」が原因の不眠

 

「乾タイプ」「冷タイプ」の不眠
⇒(詳しくは⇒不眠に効く漢方(1)|あなたの不眠は何タイプ?陰陽の乱れが不眠の原因

 

体全体が疲れていて、心が不安定。気力もわかない状態で、不眠になる。このようなケースは、「心」の働きが低下している状態です。

 

@Aのような、興奮状態の不眠ではなく、「心の働き」そのものが低下しています。乾タイプや冷タイプに多い不眠で、まず、体の働きを整えて、眠れる体勢に持ち込む漢方薬が向いています。

 

・安神定志丸(あんしんていしがん)

このタイプの不眠で処方される代表的な漢方薬。市販薬では販売されていない漢方薬で、漢方医に処方してもらう必要があります。

 

このほか、他の疾患で処方する漢方薬を応用するケースもあります。
炙甘草湯(しゃかんぞうとう)、生脈散(しょうみゃくさん)、麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)。不整脈などによく使われる薬ですが、「心」の働きを高める効能があり、安神定志丸と同じ考え方で、不眠治療にも使われます。

 

精神的な原因と身体的な原因が絡み合う不眠

 

乾タイプ、冷タイプ、熱タイプ、水タイプの不眠
⇒(詳しくは⇒不眠に効く漢方(1)|あなたの不眠は何タイプ?陰陽の乱れが不眠の原因

 

「心」と「腎」の連携の仕組みに問題があるタイプの不眠です。
※「心」=心臓、神経や精神のこと。※「腎」=腎臓、生殖系統、排泄系統、内分泌系統のこと。

 

不眠に効く漢方(1)|あなたの不眠は何タイプ?陰陽の乱れが不眠の原因でご紹介した4タイプ、すべてに当てはまる可能性があるため、専門医でないと診断が難しい不眠です。体にも、冷えや腹痛などの症状があったり、精神的にもトラブルがあるなど、複数の症状が現れます。

 

・六味丸(ろくみがん)

 

「腎」に不足している「陰」の気を補う漢方薬です。

 

・滋陰降火湯(じいんこうかとう)、知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

 

「陰」を補い、「心」の熱を制御します。通常は、咳を取るために使う漢方薬ですが、「腎」「心」に問題がある不眠にも適応できます。

 

・八味丸(はちみがん)、八味地黄丸(はちみじおうがん)、大防風湯(だいぼうふうとう)

 

冷えが原因で、腎から心まで陰の気を運べない不眠に、適応します。

胃腸や血巡りに問題がある不眠

乾タイプ、水タイプの不眠
不眠に効く漢方(1)|あなたの不眠は何タイプ?陰陽の乱れが不眠の原因

 

体に栄養素を届ける「脾」(※脾臓とは別)の機能低下が原因の不眠です。血巡りに問題があるタイプです。胃腸などの「消化器官に問題がある」方は、このタイプかもしれません。

 

・帰脾湯(きひとう)、加味帰脾湯(かみきひとう)

 

消化器官の機能を高め、血巡りを改善する漢方薬。貧血状態を改善します。帰脾湯に、柴胡、山梔子を加えたものが、「加味帰脾湯」で、「心」に熱を冷ます効能が加わります。

 

・甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)

 

胃腸を整え、精神を鎮める処方です。

 

ストレスと食べ過ぎが原因の不眠

 

水タイプの不眠
不眠に効く漢方(1)|あなたの不眠は何タイプ?陰陽の乱れが不眠の原因

 

ストレスからくる「食べ過ぎ、飲みすぎ」がある不眠の方に適応します。胃の周辺に滞留している「気」の巡りを改善して、不眠を緩和させます。

 

・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)、・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、・六君子湯(りっくんしとう)

 

⇒まず、胃腸などの調子を整える漢方薬です。

 

・抑肝散加陳皮(よくかんさんかちんぴ)

 

食べすぎ+ストレスで、気の巡りが悪いときに処方される漢方薬。

 

参考文献:家庭でできる漢方〈4〉不眠症―原因・タイプ別 眠れるからだに体質改善! (健康双書)

 

 

漢方は奥深い

 

こうしてみていくと、漢方薬は、現代医学では診断できないような「不定愁訴」をこと細かに診断して処方される薬です。「陰陽のバランス」や「気血水」の状態などは、素人判断は難しいのが現状ですから、漢方で治療を始めると決意したら、漢方医を受診するのが得策です。また、体質によって、これだけ違う処方になりますから、他人の処方薬をもらって飲むのはNG。合わないばかりか、症状をこじらせることにもなりますから注意が必要です。

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