「睡眠薬の依存症を避けたい」方に。「ロゼレム+睡眠薬の併用療法」の話
「不眠」と診断されたら、まず「睡眠薬」を服用することになるのが一般的。
でも、初めてだと、どうしても「怖い」と感じてしまいます。
その理由の多くは、「やめられなくなるかも」という恐怖。深刻な副作用はなくても、「精神的に依存しやすくなる」のは事実ですから、ちょっと躊躇してしまうのも無理はありません。
でも、「依存しにくい服用方法がある」としたら、どうでしょう?
ずいぶん、治療に挑むのが気楽になりますよね。
そんな方に朗報なのが、「ロゼレム」という睡眠補助薬と睡眠薬を併用する方法です。ここでは、その「依存を抑える併用方法」について、ご紹介していきましょう。
ロゼレムって、いったい何なの?
マキノ出版から刊行されている「どんな不眠も治る安眠ガイド (深い眠りを約束する専門家の技37)
」という書籍があります。
その中で、「睡眠薬への依存を抑える処方」として、東北公済病院の千葉真美医師が紹介していたのが、「ロゼレム」という医薬品です。
「ロゼレム」とは、「メラトニン受容体作動薬」で、睡眠を促すメラトニンと同じような働きをする「ラルメテオン」という化合物のこと。メラトニン量が減少している体内に、「メラトニン疑似成分」を外から補ってあげる薬です。
これを服用すると、健康体なら充分眠れるメラトニン量が補充されることになりますから、不眠の根本的な原因が減少すれば、普通に眠れる補助薬になります。そのため、ロゼレムは、睡眠薬と分類されることもありますが、正しくは、「睡眠補助薬」といった方が正しい薬です。
依存症を避けるには、睡眠薬+ロゼレム併用が効果的!?
前述の通り、「ロゼレム」という薬は、体内のメラトニン濃度を上げる薬です。
メラトニンには、「中枢神経の興奮状態」を抑える能力がありませんから、ロゼレムだけでいきなり不眠を解消することは、ほとんどできません。
いま、とにかく睡眠が必要な不眠症には、強制的に眠らせる睡眠薬が有効です。
現在の睡眠薬の多くは、「ベンゾジアゼピン系」「非ベンゾジアゼピン系」の薬です。これらの薬剤は、中枢神経の緊張状態を解きほぐす作用があって、服用すれば、すぐにストンと眠れる効能があります。
ただ、これらの薬剤は、精神的に依存しやすい難点がありますから、それを防止するのが、「ロゼレム」の併用方法です。
通常の睡眠薬を服用しながら、ロゼレムを併用すると、眠るべき時間帯に、体内のメラトニン濃度が上がります。そうすると、本来の睡眠に必要な体内環境が徐々に整い始めます。
この間、「ストレス緩和」や、「就寝時間を守る習慣づけ」を行うことで、脳と体が眠りの感覚を思い出していきます。徐々に、自力でメラトニンを出すチカラも身につき始めますから、睡眠薬から離脱できる体を作ることができます。
その上で、自力で出せるメラトニンが少しずつたまってきたら、様子を見て睡眠薬を減薬していくと、依存症になることもほとんどなく、不眠の根本治療が可能になります。
ロゼレムと睡眠薬の併用治療の例
@最初の2週間は、睡眠薬とロゼレムを併用して飲む
Aその日のうちに眠る習慣をつける
B体にメラトニンがたまってきたら、ロゼレムを連続服用しながら、睡眠薬を隔日服用に切り替える
C3週間目くらいから、ロゼレムは飲み続けたまま、睡眠薬を頓服にする。
(どうしても眠れない日だけ飲む)
@〜Cを続けていると、大半の方はロゼレムだけで眠れるようになります。その後は、1か月程度、ロゼレムだけ服用し続けると、ロゼレムなしでも眠れるようになります。
「睡眠薬」の眠りと、メラトニンが促す眠りは違う
睡眠薬を既に服用している方は、もうお気づきだと思いますが、睡眠薬を飲んで寝ると、寝てから起きるまでの感覚が、普通ではなくなります。
確かによく眠れるのですが、朝、ハッと目が覚めると、まるで昨晩の続きのような感覚です。
寝ている間の時間経過を感じないので、「カットイン、カットアウト」のような状態です。寝つくときの、「うつらうつら」した感じも、目覚めるときの「まどろみ」のようなものもありません。夢さえ見ない方が、ほとんどではないでしょうか。
睡眠薬は、これほど、いきなり「深い眠り」を引き出す薬です。パソコンに例えると、電源を「強制終了」させたような感じ。脳が活動している最中に、「強制終了」ボタンを押して、パタンと眠らせてしまいます。
これのおかげで、どんなに悩み事があっても、あれこれ思い悩む暇もなく眠れてしまうのが、いま主流で処方されている「ベンゾジアゼピン系」「非ベンゾジアゼピン系」の睡眠薬です。
この恩恵は計り知れないものがありますが、自力で眠る力を引き出しているわけではありません。睡眠薬を服用すると、依存症になりやすいのは、そのためです。
ロゼレムの場合は、「強制終了」する眠り方ではなく、徐々に眠りに落ちる「シャットダウン型」の眠りです。ある程度の情報処理をしてから、眠りにつく感覚です。
「メラトニン受容体作動薬」ですから、メラトニンの助けで眠りにつくため、従来の睡眠薬のような副作用もほとんどなく、身体的な依存症になることも少ないのが特徴です。
ロゼレムを試すには、どうしたらいいの?
ロゼレムは、市販薬ではなく、医師の処方指示が必要な薬です。つまり、いま不眠治療を受けているお医者さんに、出してもらわなければなりません。
「こんなに役に立つなら、なんで最初から出してくれないの?」と疑問に思われる方も多いかもしれませんが、それには、日本の医療現場の状況が影響しているかもしれません。
病院の診察は、長くても5分程度。待ち時間が長い割に、ものの3分で終わってしまうということも少なくありません。それだけ多くの患者を治療しなければならない状況では、「ロゼレムと睡眠薬の併用の仕方」や、ましてや「メラトニンとは?」なんてことまで説明している暇がありません。
この「ロゼレム」の効能を紹介した、千葉医師によると、「ロゼレムの活用方法がわかっていれば、医師に「ロゼレムを処方してください」とお願いすれば、処方してくれるはず」と紹介しています。
医師に薬の話をするのは勇気がいるかもしれませんが、何年も依存してしまうかもしれないことを考えると、トライする価値は充分にありそうです。
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