睡眠障害の症状C|「睡眠相後退症候群」|遅寝・遅起きが治らない!
時間を自由に使える自由業の方や、学生に多い睡眠障害が、「睡眠相後退症候群」です。
何やら難しい漢字が並んでいて、難しい病名のように見えますが、要は、「遅寝・遅起き」が治らない症状です。
仕事や受験勉強などで、朝方まで起きていることが多く、眠りにつく時間が極端に遅いと、体内時計が後ろにずれてしまって、固定されてしまっている状態です。
このようなケースは、午前様まで仕事や勉強をする必要がないときも、同じような時間まで眠りにつくことができなくなります。
このような症状の場合、どのように対処すればよいのでしょうか? 詳しく、解説していきましょう。
「睡眠相後退症候群」の原因とは?
体内時計が狂っていることが原因!
「睡眠相後退症候群」は、不眠症とは異なり、体内時計が狂っていることが原因で起こる症状です。
「このままの生活でも、差支えない」という場合は別ですが、このようなケースの場合、多くの人が活動している昼間に活動せねばならないとき、大きな支障をきたします。
まず、朝起きること自体がつらいのはもちろん、ふだん活動していない時間帯に動くこと自体に、非常な困難を伴います。
周囲から、「やる気がない」「怠けている」といわれても、仕方がないような状態になるのも避けられません。
とくに、学生の場合は、社会人になった際に、生活のリズムが一変して、困った状態になりますから、できるだけ早めに対処する必要があります。
「睡眠相後退症候群」の治し方とは?
体内時計の修正が必要
「睡眠相後退症候群」を治すためには、体内時計を戻すしかありません。
眠れない時間帯に、無理に寝ようとしても、ほとんど効果がない上に、睡眠薬を飲んだとしても、効き目がないのがこのケースです。
まず、第一に取り組むべきは、少しずつ就寝時間と起床時間を早めていくこと。
例えば、今まで、朝の5時に寝ていたなら、まずは、朝の4時に眠ること。それができたら、今度は、3時就寝。といった具合に、1時間ずつ、時間を戻していくことが肝要です。
体内時計は一気に戻せない→少しずつ習慣づけしていく
体内時計は、一気に戻そうとしても、効果がありません。習慣づけていくしかありませんので、できるだけ早めに、時間軸を変えていきましょう。
ある程度、就寝時間を早めることができたら、合わせて、起きる時間を、決まった時刻に決めましょう。例えば、朝8時に起きると決めたら、常にその時間に起きるようにすることが、大切です。
起床したら、朝の太陽の光をあびること。体内時計は、光の量と深い関係がありますから、朝の光を浴びることで、時間軸を元に戻しやすくなります。
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