睡眠障害の症状(10)|「ナルコレプシー」|「発作的に居眠りしたり、脱力する」

睡眠障害の種類I|「ナルコレプシー」|「発作的に居眠りしたり、脱力する」

「日中、突如、発作的に眠ってしまう」睡眠障害を、「ナレコレプシー」といいます。

 

どちらかというと、珍しい睡眠障害で、若年層に発症することが多く、しかも、原因はまだはっきりしていません。

 

「ナレコレプシー」とは、どんな症状で、どんな対策が必要なのでしょうか?
詳しく、ご説明していきましょう。

 


「ナルコレプシー」って、いったい何?

「ナルコレプシー」には、特徴的な症状が、いくつかあります。

 

どの症状も、日常生活に大きな支障をきたすことが多く、周囲を驚かせたりすることも、少なくありません。

 

ナルコレプシーの症状の特徴

 

日中、突然、発作的に眠ってしまう

 

ナレコレプシーで起こる居眠りは、単なる居眠りではありません。

 

例えば、重要な会議や打ち合わせなど、絶対に眠ってはいけないようなシチュエーションでも、発作的に眠ってしまう症状が出ます。

 

居眠りの時間は、約2〜3分の場合もありますが、20分くらい眠っている場合もあり、個人差があります。

 

居眠りの後は、すっきりしていますが、また、2〜3時間すると、眠気が強くなってきます。

 

興奮すると、力が抜けてしまう

ナルコレプシーは、睡眠発作だけではなく、感情的に興奮すると、全身から力が抜けてしまう発作が起こることがあります。

 

感情の波によって起こる発作なので、「喜怒哀楽」のどの場合でも、脳が興奮状態になると、筋力の維持ができなくなって、突如座り込んでしまいます。

 

この症状も、発症の有無は個人差があります。

 

夜の眠りが浅くなり、金縛りや幻覚が出ることも!

 

お昼は起きていられない発作が起こる反面、夜は、眠りが浅く、寝た気がしないという方も、少なくありません。

 

また、この眠りが浅いときに、金縛りになることもあります。「金縛り」も、全身の脱力症状のひとつで、一種の睡眠麻痺といえます。

 

金縛りにあっている間は、体の自由がきかず、声も出せないので、パニックになってしまうことも少なくありません。

 

また、寝入りばなに、「怖い夢」や「幻覚」を見るという人もいます。これは、入眠時幻覚といわれる症状で、見るものも、怖いものが多く、心理的な圧迫感が強いのも特徴です。


「ナルコレプシー」を治すには、どうしたらいいの?

治療の基本は「生活改善」と「薬物治療」

 

睡眠障害の中でも、日常生活への弊害がとても多い「ナルコレプシー」は、とくに、できるだけ早めに治療する必要があります。

 

ナルコレプシーの治療は、「生活改善」と「薬物治療」の2本柱で行います。

 

「生活改善」では、昼間の睡眠発作を防止するため、計画的に仮眠をとりいれたり、夜も、睡眠不足を防止するために、規則正しい就寝起床を行います。

 

「薬物治療」では、脱力発作や幻覚、金縛りを防ぐために、レム睡眠(=浅い眠り)を抑えるための薬を用います。使われる薬は、抗うつ薬やSSRI、睡眠薬などです。

 

抗うつ薬やSSRIというと、抵抗感を感じる人も少なくありません。

 

薬は、ご自身が納得、理解した上で用いなければ、効果が出にくいものです。不安に思うことは、よく医師と相談をして、治療を進めるようにするのが得策です。


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